JACK休憩所

慶應義塾大学ジャパンアニメカルチャー研究会のブログ

ピ蔵十夜【第四夜】

 

 

第三夜はこちら  ピ蔵十夜【第三夜】 - JACK休憩所

 

こんな夢を見た。

 

 広い部屋の真ん中に祭壇のようなものを据えて、その周りにぬいぐるみやらアクリルスタンドやらが並べてある。祭壇は黄色に染まっている。片隅には祭壇を前にして友人が一人で祈っている。

 友人は激昂しているのか絶望しているのかで、赤くなったり青くなったりしている。その上祭壇の黄色が反射して、すわ顔中でこの世の色全てを再現しようというのかと思えるほどである。友人は現時点でどれほど課金したのだろうと思った。ところへ裏の筧からiTunes Cardを手に持った別の友人が、祈る友人にカードを渡しながら、

「御前さんはツイステにいくらつぎ込んだんだね」と聞いた。祈る友人は、

「いくらか忘れたよ」と澄ましていた。 

祈る友人(以後祈祷者)は茶碗のような大きなもので水をぐいと飲んで、そうして、ふうと長い息を吹き出した。すると友人が、

「御前さんの推しは誰だね」と聞いた。祈祷者は長い息を途中で切って、

「ラギーだよ」と云った。友人は腕を組んだまま、

「課金するのかね」とまた聞いた。

すると祈祷者が、また茶碗のような大きなもので水をぐいと飲んで前のような息をふうと吹いて、

「課金するよ」と云った。

「天井までかい」と友人が聞いた時、ふうと吹いた息が、床に散らばる使用済みのiTunes Cardをさらに散らかした。

 祈祷者が祭壇の前に立った。自分も後に続いた。浅黄のズボンを穿はいて、浅黄のTシャツを着ている。靴下も黄色い。何だか皮で作った靴下のように見えた。

 祈祷者が祭壇の中心に立った。祈祷者は笑いながら腰からiPhoneを出した。それを供物のように恭しく掲げた。そうして祭壇の中央にあるラギーのアクリスタンドの前に置いた。それから先ほど受け取ったiTunes Card一万円分をチャージした。

「今にこの一万円がラギーになるから、見ておろう。見ておろう。」と繰り返して云った。

 自分は一生懸命画面を見ていた。友人も見ていた。

「見ておろう、見ておろう、好いか」と云いながら祈祷者が笛を吹いて、祭壇の周りをぐるぐる廻り始めた。自分はiPhoneの画面ばかり見ていた。けれどもラギーはいなかった。

 祈祷者は笛をぴいぴい吹いた。そうして祭壇の周りを何遍も廻った。爪立てるように、抜足をするように、ラギーに遠慮をするように、廻った。怖そうにも見えた。面白そうにもあった。

 やがて祈祷者は笛をぴたりとやめた。そうして、もう一枚あった一万円分のiTunes Cardを、ちょいとつまんで、またチャージした。

「こうしておくと、iPhoneの中でラギーになる。今に見せてやる。今に見せてやる」と云いながら、祈祷者が真直に歩き出した。玄関を抜けて、細い路を真直に下りて行った。自分はラギーが見たいから、細い路をどこまでも追ついて行った。祈祷者は時々「今になる」と云ったり、「ラギーになる」と云ったりして歩いて行く。しまいには、

 「今になる、ラギーになる、

  きっとなる、グリムが立つ、」

と唄いながら、とうとうコンビニの入り口にまで出た。ここで休んでラギーを見せてくれるだろうと思って外で待っていると、祈祷者は手にざくざくiTunes Cardを持って出てきた。そんなにたくさんの一万円をiTunes Cardに変えることができるなら、そこからさらにラギーに変えるのも容易だろうと思っていると、祈祷者は

 「今になくなる、貯金がなくなる、

  人でなくなる」

と唄いながら、どこまでもガチャを引いていた。そうして何回目の天井かわからなくなった時に、祈祷者は全身がわなわな震えてiPhoneを取り落とし、画面が割れてしまった。自分は、割れた画面からラギーが出てくるのを待っていたけれども、とうとう何も出てこなかった。

 

【公式】ディズニー ツイステッドワンダーランド(ツイステ)

 

 

ピ蔵望

 

<白文>

夢破ピ蔵在

宝石国新刊特装版

感者燐葉石濺涙

待望二期動画鳥驚心

新刊発売七月

現在値段二倍密林

定価入手欲

 

<書き下し文>

夢破れてピ蔵在り

宝石の国新刊にして特装版なり

フォスフォフィライトのことを思うと月を見ても涙が落ち、

アニメ2期を待望しては鳥の鳴き声を聞いても心が痛む。

新刊発売は7月であり、

発売日に買おうと思ったらもう売り切れていた。

いまやアマゾンでは二倍以上の値段であって、

定価で手に入れたいと欲す。

 

<現代語訳>

宝石の国最新刊には世界設定の小冊子がついているから手に入れたいと願う)夢が破れてもピ蔵はのうのうと生きており、

 

(手元にはなくとも)宝石の国新刊は(誰かの手に行き渡っているのは確実で、需要と供給があまりにも不均衡であることを不条理だ、いつだって私はあぶれる側の人間で、そんなんだからいつまでたってもNintendo Switchの抽選に外れるんだ、そのうちに腹いせとして代わりに遊んでいるアプリ版のどうぶつの森の方はLv.200に到達してしまうぞ、かれこれ数年はみっちり遊び続けているヘビーユーザーになってしまったところで)特装版が発売されている。

 

月を見ると、主人公のフォスフォフィライトのことを思いだし、(いまやどんな姿になってしまったのだろうか、フォスである部分はどれほど残っているのだろうか、初めの頃のあの天真爛漫なフォスはもう戻ってこないだろうが、黒沢さんの元気な声も落ち着いた声も私は大好きなので、ひとまずデレマスで『Romantic Now』をプレイするか、と決意すると)涙が出るのであった。

 

アニメ二期制作決定はまだかまだかと切に願っては、(早くオレンジの作る美麗で微細な映像の中で動くキャラクターたちが見たい、ラピスラズリとフォスとの掛け合いを動画で見たい、ラピスラズリの頭をつけてからポニーテールになったりショートカットになったりちょっと頭が良くなったりするフォスが見たい、シンシャとの約束との約束の行く末が気になる、というか正直なところ原作は追ってないからストーリーがどこまで進んでいるのか全く分からないぞ、そのくせ11巻だけ買おうというのは虫が良すぎるのではないかと思うと)鳥の鳴き声を聞いても心が痛む。

 

新刊が発売されたのは七月二十日であったので、

 

発売日にサイトを見てみたら、すでに売り切れているではないか。(なんということだ、戦いはもう始まっていたのに、その日付近私は一体何をしていたのだろうかと思って記憶を辿ると、期末課題に忙殺されていたことを思い出した。)

 

アマゾンで買おうにも中古で定価の二倍以上の4000円ほどになっており、(転売がなくならない限り戦争もなくならないってネコチヤン・ハモフモフデスキーも言っていたなと思い、)

 

(転売から買うような真似はしたくないし、見えざる手の内で転がされている間はまだ私に新刊がやってくる機会もあるだろうと期待して、重版され再び市場に出回るようになるのを待つしかなく、)定価で買えるのを待とうと思う。

 

 

TVアニメ『宝石の国』公式サイト

 

宝石の国|アフタヌーン公式サイト - 講談社の青年漫画誌

 

 

エリオスRへのすすめ

こんにちは、しらうおです。

今回は、先日ハピエレからリリースされた「エリオスライジングヒーローズ」について書こうと思います。これは自分が司令官となって、ヒーローたちを戦わせて進めていくロールプレイングゲームです。

 

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いやー、完全なる沼でした!!

私はリリース前に、友人から面白そうだからと紹介されて知り、リリース開始と同時に始めました。

プレイしてみると、それはもう楽しくて、、、!!

 

何が楽しいって、まず作画が本当に綺麗なんです。

カードの絵柄はもちろん、戦っているときの絵も本当に良くて。

星4が今のところ一番強いカードなのですが、星4を編成すると、必殺技のときにアニメーションが流れるんです。それの作画が本当に美しくて、、、!!!

アニメーションのスクショについては、今後機会があれば載せたいと思います!

 

そして、なんと言ってもキャラの良さです。

キャラ数がヒーローだけでも「15人」。これがちょうどいい人数なんですよね。

キャラの名前と顔は一晩で一致させることができました。

ヒーローたちは東西南北の4つのセクターに配置されており、基本は教官2人ルーキー2人で構成されています。

そしてなんと、各セクターのメンバーはみんなで共同生活を送っているんですよ、、!!最高ですね、、!!

個性豊かでいろいろな想いを抱いたヒーローたちが一緒に生活していくことで、創り上げられていく関係性も見どころの一つです。

 

 

現在私はプレイし始めて二日目、一章を読了したところです。

推しはアキラくんをはじめとするサウスセクターです。

エモい。とにかくエモいんです(語彙力)

 

(↓サウスセクターのメンバー。右端がアキラくんです)

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本当にバラエティー豊かなキャラクターで、ゲーム自体も簡単で楽しみやすいものとなっています。

ぜひ「エリオスライジングヒーローズ」、皆さん始めてみてはいかがですか?

推しがいる生活 モーニングルーティン編

みなさんこんにちは、電解水です!

 

みなさんいかがお過ごしですか?私は前回のブログで夏までに腹筋に線を入れたいとほざいていましたが、出かける予定がパアになってしまったためにモチベーションが低下してしまいました。察してください。

 

 

さて、今回のテーマは題名の通りです。とてもパワーワードすぎやしませんか?

 

ブログ書きたいな〜どうしよ〜と思っていた時に友達にテーマを募った結果いただいたものです。やはりこういうことはおたくに聞くのが一番ですね。

 

おたくというのは、趣味の範囲で楽しむものというのが前提なのですが、一定のラインを超えると仕事・義務のようになってくるのが自然です。(ここまで日本語)

 

そんなおたくのモーニングルーティンってどんなものなんだろうかということで、いちおたくである私の例を紹介したいと思います。

 

まず、起きて携帯を開きます。そして、真っ先にTwitterをチェックします。これは現代人の定めですね。グッズの取引をしている最中は、見落としているリプやDMはないか、寝ている間に来た連絡はないかなどの確認をいつもより入念に行います。

 

そして、アプリを開きますね。

 

おたくあるある:大体常に自分がプレイしてるなんらかのゲームでイベント開催してる

 

私は最近だとあんさんぶるスターズ!!を真っ先に開いてしまいます。あんさんぶるスターズ!!は今年に入ってアプリが生まれ変わり、Basic(ほぼ放置ゲー)とMusic(だいたいリズムゲー)の2種類に分かれています。朝はまず、Basicをオートプレイしながら携帯片手に(リビングに放置することもある)最低限の生命活動を行います。ながら作業です。効率いいね!

 

そして、両ゲームの体力を全て消費した後に、Bssicのストーリー消化を忘れずに行います。

 

これはどういうことかというと、あんさんぶるスターズ!!さんは、ゲームが生まれ変わったのをきっかけに、前身となる「あんさんぶるスターズ!(!の数が一個少ないよ)」時代のイベントストーリー・スカウトストーリーを1日1種類ずつ無料で公開しているのです。太っ腹ですね。

 

ストーリーを読むごとにダイヤがもらえますし、何よりキャラの背景が分かるのでとてもありがたいです。

まあストーリーに納得がいっていないおたくが大勢いるのは事実ですが(小声)(これに関してもいつか記事書きたいです)

 

問題は、この日替わりストーリーの更新は毎日15時なのです。それを過ぎると容赦無く次のストーリーに切り替わってしまうので、読んでいる途中でも読めなくなってしまいます。そのため、なんとしても15時までに2つの読み切らないといけないのですが、正直私は推し以外のストーリーを結構読み逃している〜〜泣いた。

 

話は逸れてしまいましたが、この日替わりのストーリーを読んでいる時に私の朝が終わっていることが多いです。その後はのんびりと刀剣乱舞を周回したり、ウィズのクリスタルを集めたり...と、結構その日に思いついたことを自由にやって過ごしています。

 

書いている途中にこれについての記事を書きたい!というコンテンツがたくさん出てきたので、忘れないようにしておきます。

 

 

 

明日は何しようかなあと考えながら、このブログを締めたいと思います。

ピ蔵十夜【第三夜】

第一夜はこちら ピ蔵十夜 - JACK休憩所

第二夜はこちら ピ蔵十夜【第二夜】 - JACK休憩所

 

 

こんな夢を見た。

 

 部屋を掃除している。見慣れないノートを見つけた。ただ不思議なことにはいつの間にか使われていたようで、確かに誰かが使ったノートである。ノートの外見はいたって普通であるが、内容はなんだかよくわからない。

今は夕方である。カラスの声が時々聞こえる。ノートの中身を見ることにしてみた。

「何も思い出さないのかい」とノートから声が聞こえた。

「一体何をだね」と顔を傾げながら聞いたら、

「だってここに髪の長い女がいるだろう」と答えた。

するとちょうど開いていたページには女のイラストが描かれていた。

自分はこのノートが怖くなった。こんなものを持っていたら、この先どうなるかわからない。早くゴミに出してしまおうと思うと、目端にゴミ箱が見えた。あすこならばと考え出す途端に、手の中で

「ふふん」と云う声がした。

「何を笑うんだ」

ノートは返事をしなかった。ただ

「何か思い出さないか」と聞いた。

「思い出さないね」と答えると

「今に思い出すよ」と云った。

自分はこのノートのことが気になって少し読み進めることにした。ずいぶん昔に書かれたようで、字が乱れていてよく読めない。しばらくすると白紙のページになった。自分はそこにあった椅子に座って、ちょっと休んだ。

「次のページには、『♢のゆるゆるページ』と書いてあるはずだがな」とノートが云った。

なるほどページの上部には確かにそう書いてあった。

下の方には「本日の裏ット 絶対勝てるトランプカード(使うたびに寿命が一ヶ月縮まる)使用したMさん『本当に勝てます!私のおすすめです!』¥2000」とある。

右のほうには「というわけで『祝☆竹中半兵衛のレベルマックス記念日』としますよー今日は9月4日、くしの日ですよーこれは本当ですよー『ですよー』ってうるさいですよー。これぞまさに『11時頭』!不思議ですねー」とある。

 一体これはどういうことか。なんだかこのノートから目を背けて泣きたくなってきた。周りにあったはずの机や本棚が遠ざかっていくようだった。座っているのか、立っているのか、横になっているのか、わからない。現在地はどこだ。もう日も完全に沈んでしまい、部屋は暗闇に包まれているが、黒い文字が明らかに見えた。

 「めくってみるといいだろう」とノートが命令した。自分は激しく躊躇した。この先に行っては戻ってこられないような気がした。窓の外からは、お隣さんがバーベキューをしていて時折楽しそうな笑い声が聞こえてくる。外の世界はなんと楽しそうなことか。

「遠慮しないでもいい」とノートがまた云った。自分は開き直ってページをめくり始めた。腹の中では、よくただのノートのくせに何でも知っているなと考えながらただページをめくっていると、ノートは「どうも紙だと傷んででいけないね」と云った。

「だから傷んで読めなくなる前に、今読んでいるからいいじゃないか」

「読んでもらってすまないが、どうも人の記憶力は悪くていけない。書いた本人ですら忘れるんだから」と云った。

 何だか厭になった。早く捨ててしまおうと思った。

 「もう少し読むと解る。___ちょうどこんな季節だったな」と手の中で独り言のように云っている。

 「何が」と際どい声を出して聞いた。「何がって、知ってるじゃないか」とノートは嘲るように答えた。すると何だか知ってるような気がし出した。けれども判然とは分らない。ただこんな季節であったように思える。そうしてもう少し読めば分るように思える。分っては大変だから、分らないうちに早く捨ててしまって、安心しなくってはならないように思える。自分はますますページをめくる手を早めた。

 バーベキューはまだ続いている。身体中から冷や汗が出ている。ほとんど夢中である。ただ手の中にノートがあって、そのノートが自分の過去、現在、未来をことごとく照して、寸分の事実も洩もらさない鏡のように光っている。しかもそれは自分の字である。自分はたまらなくなった。

「ここだ、ここだ。ちょうどこのページだ」

お隣さんの笑い声の中でもノートの声は判然聞こえた。自分は覚えず留った。白紙のページだった。ただ上の方に「このページの担当は■■■■■」とだけ書いてあった。

「ちょうどこのページからだったね」

「うん、そうだ」と思わず答えてしまった。

平成24年辰年だろう」

 なるほど平成24年辰年らしく思われた。

「御前がこの交換日記をストップさせたのは今からちょうど八年前だね」

 自分はこの言葉を聞くや否や、今から八年前の辰年のこんな初夏の時期に、仲良し四人組内で、一冊のイラスト交換ノートを回して遊んでいたと云う自覚が、忽然として頭の中に起った。私はオリジナルキャラを4人作り出し、それで物語を作って友達に読ませていた痛い中学生であったこと、そして滞納者だったんだなと初めて気がついた途端に、手の中のノートが急にハンムラビ法典のように重くなった。

 

 

Body Soap of IDOLiSH7

こんにちは、ピ蔵です。

 

キャラクターがいろいろ出てくるコンテンツって、そのうち「キャラクターをイメージした」グッズを出し始めますよね。例えば香水など。

でもどうせ香水とか売り出すなら、作中で実際にキャラが使っている香水とかアクセサリーの方が断然欲しいです。

 

「おそろいの」グッズがいいんです私は!!!

 

そして何かの拍子でさらざんまいのキャラをイメージしたボディソープのグッズを目にした私は思ったのです。

 

 

「アイナナの人たちって普段どんなボディソープ使ってるんだろう…………」

 

 

それから、それぞれのキャラの性格にあったボディソープたちを想像し始めました。メンズのボディソープは詳しくないので、割とレディース向けかな?というものばかり集まりましたが、アイドルなのだから多分こんな感じです(暴論)

 

その結果がこれです。

 

九条天→SABON(パチュリ・ラベンダー・バニラ)

 甘いけどクドくない香りであってほしい。だって本人がそうだから…。

 

八乙女楽→ダヴ

 とある人にこのことを伝えたら家で使っているのがダヴらしく「やっっば… 楽さんとおそろ… これは… やばいぞ… これは… 圧倒的にやば…(◜௰◝)(語彙力) 八乙女楽… 八乙女… 楽… ヤオトメ...ガク...........」と言って限界そうでした。

 

十龍之介→ビオレU

 十さんって素朴なイメージ。もしくは自分が担当したCMとかでもらってきたボディソープをその都度適当に使っている可能性もある。

 

千→BOTANIST(ディープモイスト) 

 正直ロクシタンにしようかめちゃくちゃ迷ったけど、そうすると私のお財布的に真似するのがきついのでBOTANISTにしました。「ボディソープで保湿できたら、わざわざ保湿クリームを塗ったりする手間が省けて楽でしょ?」とか言ってそう。

 

百→LUSH(収穫祭)

 本人は元気な人だからスッキリした感じのやつ使ってるのかな〜って思いました。LUSHみたいな遊び心のあるメーカーを好んでいそう。洗顔系もここで揃えている気もする。

 

IDOLiSH7のみんな→ニベア

 寮生活なのでおそらく共用だと思われ。とりあえず人によって好みの差が出にくそうなものを使っている。

 

ズールの人たち→???

 私の中のボディソープ図鑑は収録数が少なすぎて思いつかなかった..…ごめんなさい…

 

 

というわけで私はこれからBOTANISTとLUSHとSABONのボディソープを買い集める旅に出ます。想像の中のユキさんとモモ君とてんてんと同じ香りを纏いたいと思います。正直シャンプーも追加したかった。

 

さようなら。

ピ蔵十夜【第二夜】

第一夜はこちら

jack-sfc.hatenablog.com

 

第二夜

 

 こんな夢を見た。

 リビングを出て、階段を降りて自分の部屋に帰ると、嵐でも通ったのではないかというほど物が散乱している。積み上がった本を倒さないよう、慎重にルートを定めながらベッドまで歩くと、部屋全体が見回せた。

 壁に貼ってあるポスターは、機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズのオルガと三日月のツーショットである。その他の大事なポスターは、丁重に保管してあるので、なんとなく壁が寂しい。

 立膝をしたまま、左の手で布団をめくって、右手を差し込んでみると、思ったところに、ちゃんとあった。あれば安心だから、布団をもとのごとく直して、その脇にちんまり座った。

 私は九条天のファンである。ファンであるならば生誕祭のカードが引けぬはずはなかろうと、心の中のもう1人の自分が云った。そういつまでも引けぬところをもってみると、御前はファンではあるまいと云った。人間の屑じゃと云った。ははあ怒ったなと云って笑った。悔しければ引いてこいと云ってぷいと向こうへ行ってしまった。怪しからん。しかし引き難し。

 床に置いてある時計が次の刻を打って日付が変わるまでには、きっと引いて見せる。引いた上でURまで覚醒してやる。覚醒させるためにはもう一枚生誕祭のSRを出さなければならない。自分は九条天のファンである。

 もし引けなければ、時計が鳴った瞬間に生誕祭ガシャは終了してしまう。そうすれば手に入れる機会はもうないだろう。

 こう考えた時、自分の手はまた思わず布団の下へ入った。そうして前に買った雑誌の付録の、九条天と七瀬陸のツーショットのポスターを引きずり出した。変なシワがつかないように気をつけながら、はらりと広げたら、2人の天使のような微笑みが部屋全体に広がった。

 ポスターをベッドの上に置いて、それから全伽を組んだ。――物欲センサーに引っかからないために無になるのだ。無とはなんだ。宇宙猫になればいいのか。

 あまりに猫になろうとしたので、体幹がグダグダになってしまった。そのままベッドの上に寝転んでしまった。壁に貼った鉄オルのポスターが見える。オルガがこっちを見ている。見てんじゃねぇよ…。どうしても無になってやる。

 無だ、無だと舌の根で念じた。無だと云うのにやっぱりオルガに見られている気がした。何だオルガのくせに。

 自分はいきなり意思を固めて10連ガシャのボタンを押した。そうして奥歯をぎりぎりと噛んだ。両腋から汗が出る。背中が棒のようになった。苦しい。

 しかし、お目当のカードは出てこなかった。苦しい。ステラストーンはあまり使いたくない。腹が立つ。無念になる。非常に口惜しくなる。涙がほろほろ出る。それでもあと一回だけ10連を引こうと思った。耐え難いほど切ないものを胸に入れて忍んでいた。その切ないものが身体中の筋肉を下から持上げて、毛穴から外へ吹き出よう吹き出ようと焦せるけれども、どこも一面に塞ふさがって、まるで出口がないような残刻極まる状態であった。

 そのうちに頭が変になった。オルガの視線も、あの双子の天使のような笑みも、竜巻の中心地点のような部屋も有って無いような、無くって有るように見えた。といって生誕祭SRの九条天はちっとも現前しない。自分はただいい加減に坐っていたようである。ところへ忽然床に置いてある時計がチーンと鳴り始めた。

 

はっと思った。視線を双子のポスターに向けた。時計が二つ目をチーンと打った。